
食品臨床試験とは
食品臨床試験とは、食品やサプリメントを一定期間利用した際に、健康や体調にどのような変化がみられるかを確認するための試験です。医薬品の効果を検証する「治験」とは異なり、普段の生活習慣に近い条件のもとで、食品の機能性や安全性を科学的に確かめることを目的としています。
対象となるのは、ヨーグルトなどの一般的な食品や飲料、錠剤・カプセル型のサプリメントなど身近な製品が中心です。参加者には研究的な専門性を求められることはなく、どなたでも参加しやすい身近な試験である点が特徴です。
なぜ必要なのか
食品やサプリメントの広告や商品表示には、科学的な根拠が欠かせません。「続けることで実際に違いがあるのか」を丁寧に確かめることで、安心して利用できる製品づくりにつながります。
そのため、モニターのみなさんに試験に参加いただき、アンケートへのご回答や検査へのご協力をお願いしています。具体的には、試験品を実際に食べたり飲んだりして摂取前後の身体測定や血液検査などを実施し、生活習慣に関するアンケートに回答いただきます。こうした得られたデータが商品開発に役立てられます。
試験の主な方法
- 比較試験(並行群間):参加者をグループに分け、片方は試験食品、もう片方は比較食品(プラセボ等)を摂取し、結果を比較します。
- クロスオーバー試験:同じ参加者が期間を分けて試験食品と比較食品(プラセボ等)の両方を摂取し、違いを確認します。
- 単群試験:一定期間同じ食品を摂取し、摂取前後の変化を見ていきます。
いずれの場合も、日常生活にできるだけ近い形で取り組めるように設計されています。
参加条件について
対象は18歳以上の方です。試験ごとに年齢や生活習慣、健康状態等の基準が定められている場合があります。服薬や通院をされている方は、内容によってはご参加いただけないことがあります。あらかじめご了承ください。
また、安全性と正しい評価のため、同時期に複数の試験に参加することはできません。ご理解いただきますようお願いいたします。
参加は難しくありません
- 普段の生活を大きく変える必要はありません(摂取や記録は日常の範囲で行います)。
- 専門的な知識や準備は不要です。ご案内に沿って進められます。
- 在宅での参加やオンライン回答を中心とした試験もあります。
- 不安や不明点がある場合は、スタッフが丁寧にご説明します。
安全性について
試験品は、大手メーカーが開発中またはすでに市販されている食品・サプリメントが中心です。事前に十分な安全性が確認されており、実施も医療機関や検査機関の監督のもとで行われます。万が一体調に変化があった場合も、すぐにスタッフへご相談いただけます。安心してご参加ください。
個人情報とデータの取り扱い
ご提供いただく情報は、目的の範囲内で適切に管理され、統計処理により個人が特定されない形で活用されます。詳しくは プライバシーポリシー をご確認ください。
まとめ
食品臨床試験は、生活の延長線上で協力できる身近な活動です。参加することで、新しい製品づくりに貢献できると同時に、ご自身の健康習慣を見直すきっかけにもなります。ぜひお気軽にご参加ください。